☯️ 自然らしさ

招かれざる客

窓を開けると、羽蟻のような虫が大量に飛び交っている。

島暮らしでも、何度かお目にかかった景色。
突然、バンガローを真っ黒に覆うくらい、大量発生し、数時間でどこかへ消えてゆく。
月のリズムに関係があるとも聞いた。

今回も、窓を閉めて様子を見守ると、
跡形なく消えていた。

日本の蚊、イタリアにも上陸

この虫は、人に危害を加えないけれど、
イタリアでも蚊が増え、
今回、日本の蚊が新しく加わったようだ。

日本の蚊、イタリアにも拡大:ヒトスジシマカより危険、デング熱などの病気を伝染、寒さに耐性

記事の題名は、なんだか恐ろしいけれど、
日本人にとって、ありがたくはないけれど、よくいる🦟という認識。
(抄訳)
ヤブ蚊(Aedes albopictus 一筋縞蚊 ヒトスジシマカ)と韓国蚊(Aedes koreicus 一筋縞蚊)が入ってきた後、気候変動とグローバル化の影響により、他の大陸からの動植物がイタリアに広がり続けている。

日本の蚊(Aedes japonicus japonicus)は、オーストリアから近隣地域への、この種の拡大をモニタリング中、オーストリアの昆虫学者、Dr. Bernhard Seideによって発見された。
Dr.Seideは、幼虫をヴェネツィア実験動物予防研究所に送り、生体分子レベルで蚊を同定した。その後、研究者たちはPontebba(Udine)において、数カ所で幼虫の存在を確認した。
この日本の蚊は、蚊の中で3番目の侵入種と見なされており、世界でワースト侵入種の上位100に入っている(ISSG、2009年)。

日本の蚊は、ネッタイシマカの2種と似ており、昼行性、冬の寒さに強い卵を産む。
デング熱、チクングニア熱などのいくつかの病気を感染させる可能性があり、ウエストナイルの疫学的サイクルに入る可能性がある。

原産地は日本、韓国、台湾、中国南部、ロシア。
オーストリア、ベルギー、カナダ、フランス、ドイツ、ニュージーランド、オランダ、スイス、スロベニア、イタリア、米国で存在が確認されている。
タイヤ貿易により、輸入されたと言われている。

あるデーターによると、
人命を奪う動物ワースト1位の (マラリア・デング熱等の媒介 72万5千人)

2位は人間 (戦争・テロなど  47万5千人)

3位はヘビ(ブラックマンバ、クサリヘビ属などの毒 5万人)

anti-mosquito.jpg
(蚊を避けると言われるハーブ、レモングラス、レモンバーム、タイム、ゼラニウム)

遺伝子組み換え蚊の放出計画

これまで対策として何回か行われてきた、遺伝子組み換え蚊の放出。
最初は個体数が減ったものの、18ヶ月後には元に戻るという失敗に終わっている。

ブラジルで使われた遺伝子エンジニアリングは、
オスの個体に致死的な遺伝子を組み込むことで、交配時にメスの体内に侵入し、子孫を宿すことができなくなるというもの。


失敗の理由は、おそらくメスが遺伝子組み換えされたオスと交配しない方法を見つけたと推測されており、結果として、蚊の殺虫耐性が強まった可能性があるとも言われている。

そして、今年4月に始動した計画。
遺伝子を操作した7億5000万匹あまりの蚊を、2021~22年にかけて米フロリダ州フロリダキーズに放つ計画が、地元当局に正式承認された。この計画に対しては地元住民が反対運動を展開してきた経緯があり、環境保護団体は「ジュラシックパーク実験」と非難している。
実験に使う「OX5034」と呼ばれる蚊は、幼虫の段階で死ぬメスの子孫しか生まれないよう遺伝子を操作されている。

世界に生息する蚊は3000種以上、
そのうち人間の血を吸う蚊はごく一部。
Oxitec社*によるプロジェクトは、
感染症を媒介する少数種の蚊のみを根絶することが目的であるとのこと。
(Oxitec社:ビル&メリンダ・ゲイツ財団の出資を受けた、英国のバイオテクノロジー企業)

合計18万匹の蚊を1週間に約12000匹ずつ、12週間かけて放ち、この実験が成功した場合、今年の後半に再度、2000万匹をリリースするという計画。

人間の命を救うことは重要。
それでも、蚊を餌にする動物も多く、
環境の保護は、人間と切り離すことができない。

自然界の遺伝子を操作することは、
どれだけ影響を与えることになるのかが未知数であり、
人間の視点だけで、介入してはいけない領域だと思う。

ご訪問ありがとうございます。
読んだよ、
✨クリックが励みになります✨

#日本の蚊イタリアに上陸 #遺伝子組み換え蚊
にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

人気ブログランキング
Related Entries

Comments

Post a comment








Only the blog author may view the comment.