fc2ブログ
🎀 あきらめない乳がん情報

(続) 乳がん と 医療大麻、CBDオイル 2

私がCBDオイルに注目するようになったきっかけは、
CBDオイルが、抗てんかん薬が全く効かず、毎日何十回何百回も重い発作で苦しむ数千人の子どもたちのてんかん発作を軽減するという、
2015年のナショナルジオグラフィックの記事 ビデオ

色々調べている内に、 動物、そして人間の体に、内因性カンナビノイド・システム(内因性カンナビノイド:カンナビノイド受容体と反応する体内に存在する物質)と呼ばれるものが存在することを知る。


体内にある、大麻有効成分が結合する内因性カンナビノイド·システム  その重要な働き 
「漢方がん治療」を考える
455)内因性カンナビノイド・システムとがん治療(その1):グリオブラストーマ より

1988年にTHC(テトラヒドロカンナビノール)が直接作用する受容体が発見されカンナビノイド受容体タイプ1(CB1)と命名され、数年後にタイプ2の受容体(CB2)の遺伝子が発見されました。
CB1は主に中枢神経系のシナプス(神経細胞間の接合部)や感覚神経の末端部分に存在します。さらに筋肉組織や肝臓や脂肪組織など非神経系の組織にも広く分布しています。
CB2は主に免疫系の細胞に発現していますが、これも体内の多くの細胞に発現しています。

この内因性カンナビノイド・システムは、神経系や免疫系だけでなく、消化器系や内分泌系や循環器系や呼吸器系など、ほぼ全ての生体機能の制御に関わっており、

体の治癒力の根幹にもなっていることが近年の研究で明らかになっています。

大麻が様々な薬効を示すのは、大麻に含まれるカンナビノイドという成分が結合する受容体が神経系や免疫系など体内に広く分布し様々な生理機能の制御に重要な役割を果たしているからです。

 
内因性カンナビノイド・システムの生体機能
免疫·炎症の調整
運動機能
神経保護
鎮痛
感情·動機付けや幸福感の形成
発達と老化
記憶·認知
睡眠パターン
食欲

cat-g7b35f9a33_640_convert_20211112164634.jpg
(近年、ペットの健康管理にも使われるCBDオイル)



イタリアの法律における、医療大麻とCBDオイル

大麻が社会的に望ましくないとみなされる理由、依存性。

THC(テトラヒドロカンナビノール)やCBN(カンナビノール)は継続して使用すると、依存性をもたらす。

これら以外にも、合法であっても、依存性をもたらすものに、アルコールやタバコ、そしてジャンクフードや白砂糖などが挙げられる。

医学雑誌ランセットに掲載された研究の「薬物の有害性に関するスコア」では、 アルコール72点、ヘロイン55点、コカイン27点、たばこ26点、大麻20点と評価され、世界を驚かせた。

一方、CBDはエンド·カンナビノイド受容体を刺激するのではなく、
脳内のエンドカンナビノイド受容体を活性しにくくすることで、
脳がより多くの受容体を作ることを促す。

個人で購入できるCBDオイルには、法律で規定された基準値以下の僅かなTHCを含むか、
全く含まれていない。

日本では、
のみが合法である。


イタリアの医療大麻の定義
2006年から、ドロナビノールまたは大麻ベースの植物活性成分を医療用使用として、
医師が処方できるようになった。
大麻全国協会の許可を得て栽培され、乾燥および粉砕された大麻の花序から得る活性成分は、煎じ薬の形、または特別な気化器で吸入される。
2013年以降、イタリアでは、多発性硬化症の痛みを伴うけいれんを軽減するため、
大麻抽出物に基づく医薬品として登録されている製品(SativexR)も神経内科医によって処方されている。

カンナビス・サティバから抽出される2つの有効成分、カンナビジオール(CBD)とデルタ-9-テトラヒドロカンナビノール(THC)の混合物からなるハーブ製剤であるSativexRは、限られた処方箋の対象となる医薬品で、随時更新され、病院センターまたは神経科医の専門家から処方箋で一般に販売されている。

イタリアでの医療用大麻処方の対象
慢性的な痛みや多発性硬化症や脊髄損傷に関連する痛みでの使用;
化学療法、放射線療法、HIV療法によって引き起こされる吐き気および嘔吐;
食欲不振、癌患者またはエイズに苦しむ患者および神経性食欲不振症における食欲刺激剤として;
緑内障の降圧効果;
トゥレット症候群における体と顔の不随意な動きの減少。
処方箋は、従来の治療法または標準的な治療法が効果的でない場合に作成される。


CBDオイル
イタリアにて2016年、法律によって確立された、THCの濃度に関連する制限は、0.2%。
そして最大0.6%の許容範囲が規定されており、それを下回る場合は、売り手に刑事責任を負わせることはない。



将来のがんの特効薬の可能性
2012年と古い記事だが、マウスではなく、まだ数が少ない人間での研究結果について記載された記事。

Wired,jp マリファナはがんを倒す特効薬だ!?


研究者の間では、マリファナに存在するカンナビディオール(CBD)という物質が、

がん細胞の成長を遅らせ、腫瘍を育てる細胞の形成を妨げるため、がんやその転移と闘うのに役立つという確信が強まっている。

その有効性を裏付ける新しい研究があるのだ。この物質が痛みや、吐き気や、この病気や化学療法の副作用を緩和することはすでに知られている。


Newsweek』が伝えているように、すでに2007年にカリフォルニア・パシフィック医療センターのある研究が、カンナビディオールが乳がん患者の腫瘍細胞をどのように殺し、悪性腫瘍を破壊して、病気をほかの細胞に転移させるうえで鍵となる役割を果たすタンパク質、ID-1遺伝子のスイッチをオフにするかを示していた。


この遺伝子は、健康な個体においては、胚発生の間のみ活動する。しかし乳がんや、その他の進行した悪性腫瘍にかかった人においては、この遺伝子が活動して、病気のほかの健康な細胞への移行を助けて、転移を引き起こすことが観察された。


「この遺伝子を活性化させる攻撃的な腫瘍は10あまり存在する」と、研究者たちは説明している。そして、カンナビディオールはこれを止めることができる。従って、前例のない強力な治療法となる。化学療法のように病気を止めるけれど、遭遇するあらゆる種類の細胞を殺し、病人の体と精神を破壊する化学療法と違って、特定の悪性細胞のみをブロックすることができるのだ。



人間に対する最初の臨床試験は2006年にスペインで行われた。
研究者たちはTHCを、伝統的な治療法からは恩恵を得られなかった9人の脳腫瘍患者に投与した。カテーテルで直接、病気にかかった細胞にTHCを注入した。
9人全員において腫瘍の増殖が著しく減退したことが観察され、その結果は『Nature』に掲載された。


その間に、ハーヴァード大学の研究者たちは、肺がんに対しても同じ効果があることを発見した。
彼らが注目した最も驚くべきことは、THCが腫瘍細胞のみに打撃を与え、健康な細胞が攻撃されることはなかったという事実だ。


その後、ロンドンのセント・ジョージ大学の最近の研究は、白血病に対しても同じ効果を前臨床試験によって観察した。
今年7月末、ドイツのフライブルクで行われた最近の国際カンナビノイド研究会の大会では、このテーマの最も有名な専門家たちが、ひとつのテーブルを囲んだ。


非常に興味深い貢献がイタリアの研究者からもあり、彼らはカンナビノイドを「前立腺がんにおける腫瘍細胞の除去のために利用できる最も強力な武器」と評した。
また、イギリスのランカスター大学の研究者たちは、結腸の腫瘍に関しても同様の結論を報告した。


ご訪問ありがとうございます。
読んだよ、
✨クリック3つが励みになります✨
#がんとカンナビノイド #イタリアCBDオイル #幸福感を引き起こすアナンダミド
にほんブログ村 にほんブログ村へ

 

関連記事
スポンサーサイト



コメント

  • きらきら季語
  • URL

無知の知、ですね。最新医療や治験の結果にさほど注意することもなく、過ごしている自身を思い知らされます。国民性、といって片づけていいのでしょうか?

  • Maya
  • URL
コメントありがとうございます

麻模様、神社の儀式道具など、古くから日本では身近な植物であった大麻。エビデンスのある医療として、必要とする人に、低価格で届けられる日が早く訪れると良いですね。

コメントの投稿








管理者にだけ表示を許可する