恵みの雨で、再び成長しだす冬の薬草たち。
古くから、血液浄化作用で知られる、イラクサ(Ortica、ネトル)。
ハーブティー以外にも、
味がよく、ほうれん草のように料理にも使いやすく、
お味噌汁の具にしたり、ペーストにしたり、野草料理の幅を広げてくれるハーブ。
(皆で作った、イラクサを練り込んだ手打ちパスタ)
刺草、蕁麻と表記されるように、葉、茎のトゲには神経毒があり、
収穫する際、皮膚に刺さると、かゆみや痛み、炎症を引き起こし、
不快感があるけれど、
通常は、時間が経てば消えてしまう程度の症状である。
昔、イタリアで一番長い歴史を持つエコビレッジで行われた、全イタリアエコビレッジ集会に参加した時、
そこに暮らすスイス人女性が、リウマチの手当てとして、
症状のある部位を、イラクサでポンポンと軽く叩いていた。
人によっては、皮膚に触れることで腫れ上がった赤みが、なかなかひかないこともあるので、
誰もが行えるわけでは無いけれど、
イラクサで触れることで、血行が良くなることを利用する。
これまで、イラクサに触れて特に問題になったことがない私も、
(ハーブに詳しいマヤ民族の友人に、茎の部分を掴む採取方法を教えてもらって以来、いつも素手で採取している。)
当時持っていた腰痛に、試してみたら、
ポカポカ暖かくなり、使っていたアルニカクリームより、断然効果を感じたので、
今日も、五十肩にもイラクサを載せながら、この文章を書いている。
そして今日、目にした記事で、西洋イラクサの新しい事実を知る。
*☽ 第10位 セイヨウイラクサ
毒の力は弱く、ほとんどの場合は医師の診察さえ必要ないでしょう。
毒の力は弱く、ほとんどの場合は医師の診察さえ必要ないでしょう。
しかし稀にセイヨウイラクサで命を失う人もいます。
ニュージーランドに住む若い男性は、セイヨウイラクサの生い茂った草むらを強引に突き進んだようです。
その結果、彼は大量の神経毒を体内に取り込み、5時間後に呼吸不全で死亡してしまいました。*☽
ただ、草むらを強引に突き進むには、痛みに耐えるかなりの勇気がいるし、
普通に暮らしの中で、そんな機会に出会うことはまずないと思われる💦。
この記事にある植物の中で、意外と知られていないのが、
第8位 キョウチクトウ(夾竹桃、leander)。
大気汚染や乾燥に強いため、高速道路や、街路樹などに利用されている植物。
*☽ 花、葉、枝、根、果実すべての部分と、周辺の土壌にも毒性がある。生木を燃やした煙も有毒であり、毒成分は強心配糖体のオレアンドリンなど。腐葉土にしても1年間は毒性が残るため、腐葉土にする際にも注意を要する。(wikipedia) *☽
キョウチクトウの枝をBBQに使い、死亡者がでたと、読んだことがある。
その他、TOP10に入っているのは、
ソクラテスを殺したと言われている、第4位 毒ニンジン(CIcuta、ヘムロック)。
一つは地中海原産ということもあり、時々見かける植物。
こちらでも生えている食用のシャクと似ているので注意が必要だけれど、
毒ニンジンは、茎の赤い斑点や、臭いがするという特徴がある。
名前は聞いたことがある人も多い、第2位 トリカブト(Aconito)。
ラテン名"Aconitum"は、ギリシャ語で、有毒植物akòniton に由来する。
有毒植物がつきものである、野草やキノコ。
食べて良い種類を覚えること、
手を出してはいけない種類を覚えること
一番危険なのは、
”多分食べられるだろう”
ハーブを学ぶ上で、
毒も、植物の不思議な世界の一面である。
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