偶像崇拝が禁止されているイスラム教世界において、
建築物を彩るために使われる幾何学模様。
今日11月23日は、フィボナッチの日。
自然界に存在するフィボナッチ数列。
花びらの数、葉の形、昆虫の頭と胴体のバランス、野菜の断面、貝殻、銀河の渦巻など、
自然界は幾何学模様が織り成す、大きな曼荼羅のよう。
宇宙の神秘を幾何学模様や数で解説する学問は、神聖幾何学と呼ばれる。
イタリアの数学者フィボナッチ(1170~1259年頃。本名は不明)が紹介した数列
「フィボナッチ数列」:どの数字も前2つの数字を足した数字になる
0, 1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55, 89, 144, 233,,,,,
古くは1300年ほど前のインドの書物にこの数列の記載があるらしい。
ミクロの世界からマクロの世界まで、生命の神秘は幾何学模様なしに語ることはできない。
神聖幾何学の軸でもある、黄金比
「黄金比」:正方形の一辺にその約60%分の長方形を足すと、その短辺と長辺の比率は1:(1+√5)/2 = 1:1.618033988...となる比率のこと。
フィボナッチ数列の、2つの並んだ数字の右の数字から左の数字を割る。
を小数で表示すると、
縦横2辺の長さの比が黄金比になっている長方形(黄金四角形)は、
どんな長方形よりも美しく見えるといわれ、
黄金比は”神の比”ともよばれるほど、最も安定した、美しい、調和のある比率とされている。


(世界を魅了したこの絵も黄金比)
黄金比を軸にして展開する神聖幾何学は、古代から建築・彫刻・絵画等に用いられており、
代表例として、パルテノン神殿、ミロのビーナスなどがあげられる。
現在では、名刺やクレジットカード、TV画面の大きさ、GoogleやAppleのロゴなどに使われている。
日本では3年前、洗濯ムラを半減する黄金比を取り入れたシャープの洗濯機もあった。
この黄金比と、私たち人間、自然は、驚くほど密接な関係にある。
肩から指先までの長さ、それを肘から指先までの長さで割る=黄金比
腰から床までの長さを、膝から床までの長さで割る=黄金比



植物は日光をあびるため、できるだけ葉が重ならないように葉を出す必要があるのだが、
植物を上から見て、黄金角(360度を黄金比に分けた角)で葉を出すと最も葉が重なりにくい。
数字で表す自然
そして、フィボナッチのもう一つの大きな功績、
ローマ数字しかなかった西欧に、アラビア数字(インド発祥)と、数字の0をもたらしたこと。
次回、数字の0だけでなく、
ゼロという概念が存在していなかった、カトリック教のお話へと続く。。
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