呼吸を見守る事が、一つの入口になる。
静かにくつろいだ状態で背筋を伸ばして座り、目を閉じ、
呼吸が鼻から入り、鼻から出ることをただ見守る。
鼻から下腹へ、下腹から鼻へ、その流れを追いながら、
下腹が膨らみ、へこむ様子をただ見守る。
それは、集中の正反対であるくつろぎ。
見守るとは、一定の距離をおいて眺めること。
自分の思考や感情などに同化しないこと。
呼吸以外に、思いや考え、感情、音や匂い、外からの刺激に注意をひかれる場合、
流れゆく雲を見るように、それらをただ見守り、
再び呼吸を見守る事に意識を戻す。
呼吸を見守ることを習慣づけ、続けていると、
思考が静止する点が現れる。
思考が静止する、マインド(思考)の無い状態では、
一滴の雫が大海に消えるように、
私という概念、感覚が消え去り、
全てとの一体感が沸き起こる。
全てがなく(全ての形あるもの、概念などが無い)
全てがある(全ての源であるエネルギーが有る)フィールド、無、0。
「ゼロ・ポイント・フィールド」
と言う言葉がある。
タオイスト、マンタクチアは以下のように述べる。
全ての量子物理学者がよく知っている巨大なエネルギーの貯蔵庫、ゼロポイントフィールド(ZPF)があります。
ゼロポイントフィールドは、全てのフィールド、全ての地上のエネルギー状態、全ての素粒子の貯蔵庫であり、フィールドのフィールドです。
ZPFの概念は、古代の経典で、エネルギーフィールドに似たものとして説明されている、生命力に対する中国の考え、気など、多くの形而上学的概念の科学的説明を提供しているだけかもしれません。
「運気を磨く」という本の中で、著者、技術者、経営学者である田坂広志氏は次のように説明する。
"宇宙に偏在する「量子真空」に、宇宙の過去、現在、未来のすべての出来事が、「波動」として「ホログラム的な構造」で記憶されているという仮説。"
この宇宙空間に、
”未来現在過去(私達が便宜上分けている時間の概念)”の全ての出来事や、
時空を超えた情報を含む”場所”が存在するという仮説。
瞑想、チャネリング(一定の波動に同調する)、トランス、ヒプノシス、夢見、リモートビューイングといったテクニックやプロセス、
神託(ディヴィネーション)というツールによって、
私達の潜在意識が、ゼロ·ポイント·フィールドに繋がることで、
予知と予見、過去と過去生の現象をみる、別の空間で起こっている現象や、未来現在過去の現象を同時に垣間見ることができる。
11月23日、フィボナッチの日から3回に渡って取り上げた、”0"というテーマ。
手ぶらで生まれ
手ぶらで逝く日まで、
無は、私の永遠のテーマです。
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コメント
日本では本屋さんの平積みで、物理学から見た時間の概念の否定の論文が、今注目されています。物理学的には時間は打ち消されていく方向、何よりも物理学的には引力が時間の概念と直接関わっていて、引力のない世界では特に宇宙では、時間という定理は存在し得ないということです。そうなってくると、0という考え方が大きく逆転してきます。それは禅の世界に非常に近い考え方、簡単に言うと 空 ということになりそうです。
お返事が遅くなりごめんなさい。引力と時間、面白そうな本ですね。仏教などが述べる概念が、科学的に証明されてゆく、とても興味深い時代に生きているなと感じます。日に日に深まる寒さ、どうぞご自愛下さい。