13日、バイデン政権が企業に求めた新型コロナウイルスのワクチン接種の原則義務化は、米政府の権限を逸脱しているとして、
連邦最高裁は措置の差し止めを命じる判断を下した。
ドイツ、オーストリア、イタリア(今月50歳以上に導入済み) 、ギリシャ。
その他の制限として、イタリアでは、今月10日から、
接種2回完了済み、回復者のみに与えられるスーパーグリーンパス(12才未満は対象外)がなければ、
地下鉄、バス、国内線(国際線は除外)、船という全ての公共機関を利用出来なくなった。
島ぐらしの人は、
自家用ヨットがない限り、本国への移動は、
一旦国際線で近隣国へ立ち寄り、イタリア都市へ移動という、
裏の手を使う、なんだかおかしな状況に。
来月からは、
銀行や郵便局、市役所といった国の機関利用にも、
グリーンパス(①接種者②回復者③抗原/PCR検査*陰性証明)が義務付けられる。
*抗原15€〜、PCR60€?〜は自己負担
今月10日、
1回接種済みのサルデーニャ在住の深刻ながん患者が、緊急入院のためローマ行きの船に乗ろうとするも、スーパーグリーンパスを保持していないため乗船を拒否され、港に取り残された。
11日、
2回接種済み、3回目予約済み妊婦が、腹痛と出血を訴え、
病院に駆けつけるも、まずはコロナ検査を受けるようにー最短が次の週月曜日ーと、
その日の診察を断られたため、 駐車場にて乗り込んだ車内で流産した。
もし病院がすぐさま受け入れていたとしても、
彼女は流産したかもしれない。
彼女は流産したかもしれない。
それでも、緊急時に医師に断られ流産した彼女の気持ちは、想像を絶するものだろう。
12日、
医療機関、動物病院、かかりつけ医外来診察利用にはグリーンパスを求めないという、
新しい法令の修正案が議論され、
ここに来てやっと、グリーンパスによる一部の人権侵害が、見直された。
それでも現実は、接種していなければ、病院側に入院を拒否されることもあるようだ。
パス導入後から一気にメディアが広めた、
未接種者へのヘイトプロパガンダ、
未接種者という一部の集団だけに、パンデミック対策失敗の全責任を転換し、推し進められる国民の分断と差別、
これら全てが、わずか一年足らずで起こったとは、
実に信じ難い変わりようだ。
50歳以上在住者の接種義務化(6月15日まで施行)は、
未接種者、接種未完了者以外にも、
グリーンパス期限期間内(9ヶ月有効、2月からは6ヶ月に短縮)に3回目接種未完了者も対象であり、
接種をしない場合、罰金が課される。
(非就労者100€、就労者600~1500€)
そんな中、これまでに、その専門家たちによって指摘されていたことがEMAによって警告された。
欧州連合(EU)の医薬品規制当局は11日、新型コロナウイルスワクチンのブースター(追加免疫)接種を頻繁に行うと免疫系に悪影響を及ぼす恐れがあると警告した。
欧州医薬品庁(EMA)は、4カ月ごとのブースター接種を繰り返すと最終的に免疫力が低下する可能性があると指摘。各国はブースター接種の間隔をより空け、インフルエンザ予防接種戦略で示された青写真のように寒い季節の到来に合わせるべきだとの見解を示した。
オミクロン変異株、数週間で欧州人口の半数以上が感染も-WHO
オミクロン感染が急速に広がる中、一部の国は2回目のブースター接種を行う可能性を検討している。イスラエルは今月に入り、60歳以上を対象に4回目のワクチン接種(2回目のブースター)を開始。英国は現時点では2回目のブースターは必要ないが、必要に応じてデータを見直すとしている。
ブースター接種についてEMAでワクチン戦略などの責任者を務めるマルコ・カバレリ氏は「一度や二度ならともかく、何度も繰り返すべきと考えるものではない」と指摘。「現在のパンデミック(世界的大流行)の状況から、よりエンデミック(地域的流行)の状況にどう移れるかを考える必要がある」と記者会見で語った。
以上、今週の気になったニュース。
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