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イタリアには、invalidità civileという、
「働くことができない者に、生活に必要な手段を保証する」社会扶助制度があり、
これは様々な疾患を持つ者、そしてがん患者も対象となる。
医師による診断、面接などのあと、国に認定されれば、障碍%(ランク)が通知される。
所得など一定の条件をみたしており、ランク74%以上であれば、18-67歳の乳がん患者に、
日本で言う"障碍者手当"( L'assegno mensile di invalidità civile 291.69€×13ヶ月分)が受給される。
(2022年現在、67歳以上は、別の社会扶助になる。)
イタリア乳がん支え合いグループ内の、意見交換を読んでいると、
同じ重度の病気で、同じ治療を受けていても、
過去には、州によって、認定される%に差があるケースがあったようで、
北部の州は厳しいとか、
カンパニア州(南部)は甘いとか、
色んな現実があるようだ。
色んな意見の中で、思わず笑ってしまったのが、
"イタリアで、乳がん患者が扶助を受けたければ、
ほぼ死にかけの状態やないとあかんで〜"
という女性の声。
私は申請していないので、他の人から聞いた話になるが、
近年は、抗がん剤治療をしている人は、
1~2年間、100%と認定されることが多いようなので、
それも昔の話なのかもしれない。
その他、イタリアには、
がん患者も取得できる障碍者証明書(certificato 104:ゴミ税や自動車税の減税、都市によっては公共機関無料など)
があったり、
検査が無料になる、がん患者用医療費免除券(essenzione 048)
があったり、
国保指定病院にて、標準治療や定期検査を受けるがん患者に対し、
比較的手厚い支援がある国である。
その他、
がん患者にとって大切な、QOL維持に有効と認められている、
イタリア補完(代替)医療についての過去記事
ご参考まで
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