"6番目の戦場 財経新聞の記事" より
2020年に示されたNATOの戦略文書には「認知戦(Cognitive Warfare)」という言葉が使用されている。NATOの戦略文書では、国際紛争が非対称かつグレイな形をとる傾向があり、認知科学を活用し人間の心を操る事態が増加しつつあるとの情勢認識を示している。〈中略〉
「影響作戦」及び「認知戦」の実施は実際の戦闘に先立ち、平時からこれらの攻撃を受けていると見なければならない。
「認知戦」は世論に働きかけ、政治指導者の決断を左右する。民主主義国家が国民の意見に基づく政治形態であり、その基盤である民意が外国により操作される可能性があることは、民主主義の正統性が問われる事態と言える。
欧州に暮らすまで、私はウクライナのことをほとんど知らなかった。
暮らし始めてすぐ、ウクライナ人が多く集まる場所で仕事をした。
それでも、数年前この"ドンバス"(日本語自動翻訳あり)という、フランスドキュメンタリーを見るまで、
多くを知らなかったし、今でも知らない事が多い。
当然ながら、避難民を支援することと
政府を支援することは違う。
露·宇に関する情報、
過去8年間の紛争については、ほとんど触れられない。
認知戦において、
私達は、すでに、戦渦に巻き込まれているからなのだろう。
先程発表された世論調査によると、
77%のイタリア人が、
露に制裁したり、反対するのではなく、
交渉を望んでおり、
20%が露への反対を望んでいる。
これまでも戦争は、大きすぎる代償のあと、やっと交渉と合意によって終止符が打たれた。
だが、国の決定は更に武器を送ることである。
世論が政治指導者を動かす日は来るのだろか。。。
「私は最も正しい戦争よりも、最も不正な平和を選ぶ。」
マルクス・トゥッリウス・キケロ、
紀元前1世紀・古代ローマの政治家・弁護士·文筆家・哲学者の言葉。
古代ローマの叡智は、
届かぬ声として、響き渡る。
BBCの英語記事
ウクライナの戦争 : 大学(Uniユニ)から軍服(ユニフォーム)へ
新たな軍隊へのティーネイジャー·リクルート
たった3日間の訓練のあと、
前線あるいはほぼそれに近い場所に送り出される若者たち。
19歳のMaksym、
シェルターに留まり、キッチンでお手伝いしなさいと言う母親に、心配をかけたくないので、あまり詳細は言っていないと、おどけて言う。
将来に向け、怖さを感じるかと聞かれた、18歳のDymtro。
”あんまりないけど、怖いと感じるのは、人間の本質だから。例えそれが国のためであっても、誰も死にたくはないわけで、もちろん心の奥底では、ちょっと怖いよ。だから、僕たちにとって、死は選択肢じゃないんだ。"
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