研究の対象は、まだワクチン接種が始まる前の2020年。
この時期、SNSを通して、同じ地域に住むがん患者さんと出会った。
パンデミック最中のため、お互いを考慮して、直接会うことを避け、その後別々の場所で暮らすようになり、お会いする楽しみは次回までお預けとなっている。
70歳とは思えない、とても若々しい女性で、エレガントなイギリス婦人。
SNS以外にも、
渡してほしいものを預かってもらえる、町の交流ポイントでもあった自然食品店を通じ、ちょっとした心遣いのプレゼント交換などを続けた。
私にとって、一番最初のがん友さんであり、
完治が難しいがんを実際に克服した彼女の存在とアドバイスは、
今も私をずーっと支えてくれている。
パンデミックとがん、
政府の決定に関わらず、自分の判断で、自粛を続けた2年間。
せっかく10人まで落ち着いた村の感染者数も、
今月初旬の寒波のせいか、先週から雪だるま式に増え、また70人くらいに。。。
ガードは相変わらず下げられないけれど、
治療中のがん患者だからといって、死亡リスクが高いわけではないという研究結果は、
安心と治療への励ましを与えてくれる。
今週も皆さんにとって、春色に輝く一週間でありますよう。。。✨
本文より
初期に収集されたデーターは、COVID-19関連死亡への影響は、全身性の癌治療を受けているかどうかより、年齢や性別、併存疾患の方が大きいことを示唆していた。
中略
COVID-19の診断前4週間以内に受けていた治療法別に比較すると、手術を受けた93人のオッズ比0.55(0.32-0.93)で、手術を受けていない患者よりも死亡リスクが低かった。その他の治療法は、免疫療法を受けた102人のオッズ比が0.62(0.37-1.02)、ホルモン療法を受けた250人が0.74(0.54-1.01)、放射線治療を受けた175人が0.90(0.64-1.28)など、いずれもその治療を受けなかった患者と比べ有意差がなかった。
癌の種類と、COVID-19による入院中の死亡の関係を検討した。大腸癌を除いた消化器癌の患者を基準にしたところ、血液がん患者の死亡リスクは有意に高いことが示された。急性白血病と骨髄異形成症候群の患者はオッズ比2.16(1.30-3.60)、骨髄腫または形質細胞腫瘍の患者は1.53(1.04-2.26)で、死亡リスクが高かった。肺癌患者もオッズ比1.58(1.1-2.25)でリスクが高かった。それ以外の癌患者では、総死亡リスクの有意な増加は見られなかった。
これらの結果から著者らは、活動性の癌に対して最近実施した全身性の癌治療は、COVID-19死亡率を増加させていなかったと結論している。癌の種類では、血液がんと肺癌患者がCOVID-19で入院した場合の死亡リスクが高かった。この研究はCancer Research UKなどの支援を受けている。
✨見たよ、
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