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🖼️ Maya流イタリア日常

戦争によって助けられた? フランス大統領選

Grazie🌷
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今後のEU加盟国の動きを大きく変えたり、イタリアの動向を読み取る鍵となるため、
注目していたフランス大統領選。
マクロン氏の勝利。

イタリアではすでに、極右Lega(北部同盟)が、左派5Stella(五つ星運動)とともに政権についているので、
今回、大統領選ワードの一つであった、-メディアが繰り返した”極右派ルペン氏”-の勝利も、非現実的ではなかった。

イタリアでも、現在じわじわと支持を伸ばしてきているのが、極右のメローニ氏。
女性という点でも、ルペン氏に似ており、
今回注目した要素の一つ。

”反極右”、を強調し、左右両派の支持を得たマクロン氏の暫定得票率は約59%
それに対し、ルペン氏は41%(前回は約66%対34%)。

左右両派を得ての59%は、決して高い得票率ではない。

ルペン氏を”極右”・”親ロシア派”と呼ぶことで、攻撃したマクロン氏だが(選挙ってそんなものですが。。。)、
2年前までロシアに武器を売り続けていた、マクロン政権。(14年より前に結ばれた契約は対象外のため国際法に沿っている。→記事 フランス 2年前までロシアに武器輸出 「侵攻で使用の可能性」報道)

多くの資源をロシアに依存していたり、様々な商品の輸出先でもあるため、
親・反ロシアという二文字だけで、明確に立場を分けることが出来ない、
EU加盟国とロシアの関係。
しかも、この反ロシア姿勢としての経済制裁が、現在のところ、平和解決ではなく、
国民の貧困化を推し進めている。

今回の選挙は、有権者にとっても難しい選択だったのではないだろうか。。。

戦争が起こっておらず、パンデミックだけが続いている状態であれば、
マクロン氏の続投は、危ぶまれていたかもしれない。

なぜなら、イタリア同様フランスでも、
パンデミック対策に対する国民の不満が少なからずあったからだ。

それが一瞬にして、
欧州が一体となってウクライナを支援し、ロシアへ経済制裁するNATO連帯感
に取って代わられた。

結果として、フランス国民は、”NATOを支持すること”を選んだわけである。


それでも、離脱後もNATOに忠実であるという言葉とともに、
NATOからの離脱を政策として掲げるルペン氏が、
前回より得票率を伸ばしたことに、
EU加盟国やNATOに対する、不信感の広がりを垣間見ることができる。

イタリアでも、現在はわずかながらも、
脱EUや脱NATOを唱える政治家や政党がある。
(ルペン氏は、今は脱EUを取り下げている。)

そして、以前から述べられているのが、
近い将来、
大きなEUと小さなEUに分かれてゆくという意見。

フランスのように、ユーロ通貨への経済的参加条件を無理なく満たした国もあれば、
ギリシャのように、無理やり経済力を挙げて、ぎりぎりでユーロ通貨に参加を果たした国もある。

2008年、当時の経済状況の課題を自国で解決できない国として、
イタリアも、PIIGS(ポルトガル、イタリア、アイルランド、ギリシャ、スペイン。Pigsは豚。)と呼ばれた国の一つである。(その後PIGSになり、イタリアは省かれた。)

もともと異なる経済状況であった様々な国、
通貨統一で、ますます国境がなくなり、便利になったが、
当時0.5ユーロ(約1000リラ)であったものが、1ユーロになるなど、
1を表す感覚が、倍の1の価値に置き換わり
導入によって、じわじわとイタリアの物価も上がっていった。


NATOに関しては、イタリアでも今回の戦争で、マスメディアが以前より、
米国主導であることに、不満・疑問を持つ国民や政治家の意見
をとりあげるようになった。

先日も、著名なイタリア人ジャーナリストが、
この紛争には、ウクライナとロシア、アメリカ三か国による解決策が必要だと述べていた。



今日、4月25日(祝日)は、
第二次世界大戦、ナチスドイツとファシスト占領からのイタリア解放を祝う
解放記念日。

今回マクロン氏の続投によって、EU加盟国の劇的な変化(崩壊)は避けられた
とメディアは言う。

政治の左右より、
お金を持つ人・持たない人という上下が
ますます顕著になってきている今、

今回の大統領選は、解放、あるいは束縛
どちらを意味するのだろうか。。。

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