Grazie🌻
世界各地で3年ぶりにお祭りやコンサート、イベントが行われ、
欧州においては、移動に関する制限もほぼなくなり、
世の賑わう場所は、解放感とヴァカンスで賑わっている。
コロナ時代、感染対策として
まず初めに切り捨てられることとなったものの一つ、
娯楽。
娯楽の多くが不可能となり、
娯楽がほぼ存在しないという、
経験したことのない暮らしになった。
今年の各地の賑わいをニュースなどで見ていると、
他者と一緒に楽しむ、家の外での娯楽がない世界は、
時に心苦しくなるほど窮屈で不自然で、
途中、一時的な規制緩和があったり、また一定の期間だったからこそ乗り越えられたりもしたけれど、
人の暮らしのバランスは、日常の緊張と何らかの娯楽という緩みに支えられ、
娯楽は、多くの人間にとって欠かせないものなのだなあ、と感じる。
コロナの間、娯楽の自給自足を考えてみた。
コロナが始まる前、
市場価格は2万円程だが、
一カ所だけ不具合があるからと、超お得な10ユーロ(弦だけでもこれくらいするよ)で手に入れた、サード・ハンド(中古の中古)だけどほぼ新品のギターをきっかけに、
寝る暇を惜しむくらい練習にのめり込んだ。
それは、私にとって、自分の好きな事−”趣味”であり、
他の人とジャムセッションする、”娯楽”であり、
コロナ時代は、夫婦でジャムセッションすることが、私たちの娯楽にもなった。
コロナと一緒に、
人生にいきなり割り込んできた乳がんとのダブルパンチ。
ギターにとっては致命的だった不具合を、自分で調整し、正しい音が出るようになったこのギターから
それを受けて立つ力を、どれだけ多くもらい、もらい続けていることか。。。
外に娯楽を求められなくなった経験は、
私にとって、内なる”娯しさと楽しさ”の自給自足に、自ずと目を向ける機会でもあった。
先日のロイター記事
今冬のイタリアは、
これまで経験したことないような、酷烈な”経済の嵐”に見舞われるのかもしれない。
踏ん張れるよう、
お金のかからない”娯しむ方法”を、自分の中に備蓄しておこうと思う。
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