これまでのブランコが撤廃され、
新しく設置されたネットブランコ。
日中は小さな子ども、
夕方以降は、若者に人気なのは、
ブランコでありながらハンモックともいえる、
乗り心地のよさなのだろう。
夜の散歩帰り、
公園に人がいなかったので、ブランコに立ち寄る。
大人二人、背中合わせに乗る。
マレー人、中国人、インド人が共に暮らすペナン島、ジョージタウンを思い出す。
中国のお寺から数十メートル先に、ヒンズー教寺院があり、
その少し先には、モスクがあり、
その間に、植民地時の名残、イギリス建築がある町の風景。
町の区画は、インド人街、中華街と呼ばれる場所はあるものの、
境界線がないようであるようで、
混じり合っているようで分けられているようで、
よそ者からすると、
そんな中、お互いバランスを保っているように見受けられる。
海沿いの公園にある4つのブランコ、
トゥドゥン(スカーフ)を被ったマレー人
クルタという丈長のトップスに、スルワームというボトムスを着たインド人
西洋人
中国人
それぞれ異なる民族の子どもたちが揺られていたのが、
とても印象に残っている。
違いを生み出すもの、
文化と社会の条件付け
育った環境、言語と思考回路。
それらが、
プログラムとして、インストールされ、
異なるモノの見方を作り上げてゆく。
時々、固定されたモノの見方で寄せ集めた知識が
かえって自分の重荷になっているのではないか
と思うことがある。
身辺整理や、人間関係の整理以外にも、
自分の内を、不必要な重さから解放することも
大切な終活の一つ。
風を切り
ただ、ブランコに揺られる。
軽い体に、
時を知らせる教会の鐘が響き渡る。
毎瞬が、生まれ変わりやで、
なんだか、そう告げられたかのようだった。
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