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ナルシシストとは 与える人は、限界を作ることを学ばなければならない

ここ10年でよく聞かれるようになった言葉、
ナルシシスト・ナルシシズムとエンパシー。

日本語で、”ナルシスト”と言う時
自意識過剰、自分のことが大好き、鏡ばかり見てる
そんな人物のイメージを抱き、
私はナルシストと、自ら口にする人がいるなど、そこまで有害で、深刻なイメージはない。
(ナルシストの語源はオランダ語。ナルシシストの語源は英語。
Narcistは英語のスペルとして認められているが、一般的ではなく、Narcissistがより使われる。 
以下、ナルシシストに統一。)


英語の”ナルシシスト”は、
虚栄心が強く、過剰に自己中心的で、スポットライトを浴びたい人のキャッチフレーズであるけれど、
近年は、人格性障害としての、”異常なナルシシスト”として理解され、使われるようになってきている。

鏡で容姿をチェックしたり、自分自身について多くを語ったり、度を過ぎない自慢
というナルシシズムは、
性格の特性として、健全な自己愛でもあり、
自尊心をポジティブに保つため、必要なものである。

しかし、人格性障害としてのナルシシズムは、
家庭や職場などにおいて、健全な暮らし・健全な対人関係を維持できないほど深刻となり、
自分に対する認知の歪みが起こる、病的なレベルで、
”ナルシシズム性パーソナリティ障害”(NPD: Narcissistic Personality Disorderと診断が下される。NPDが病気として認識されるようになったのは、過去50年程だとのこと。)

NPDの行動特性の起源となるものは、幼少期、ティーンエイジへと遡り、
一過性の精神的問題ではない。


精神障害の診断で標準的に用いられている、米国精神医学会の「DSM」という診断基準。
Narcissistic Personality Disorder(NPD)であるかどうかは、DSM-5「精神障害の診断と統計マニュアル」記載の次の項目のうち、5項目以上が当てはまる場合に医師によって示される。

1. 自分は重要人物であるという誇大な感覚。(自分の業績や才能を誇張するが、十分な成果、内容を伴っていないにも関わらず、優秀と評価されることを期待する。)

2. 無限の成功や権力、才気、美貌、あるいは理想的な愛の空想にとらわれている。

3. 自分は特別で唯一の存在であり、他の特別な、または地位の高い人(権威的な機関)だけにしか理解されない、あるいはそういった人たちだけとの関係にだけ、価値を見出し、そのような関係だけを持つべきと考える。

4. 他者から過剰な賞賛を期待している。

5. 特権意識、特別有利な待遇、自分の期待に従ってもらうことを、理由なく期待する。

6. 対人関係において、相手を不当に利用する、自分の目的達成のため、他人を利用することを厭わない。

7. 共感の欠如:他人の気持ちや欲求を認識しようとしない。またはそれに気づこうとしない。(実際は気づいていることも多いが、気づいていないふりをする。)

8. 頻繁に他人に嫉妬する、または他人が自分に嫉妬していると思い込む。

9. 態度や行動が尊大で傲慢である。



2.身近に潜むナルシシスト

約一年程参加しているボランティア活動。

活動場のオーナーSは、
弁舌にたけた男で、注目を浴びることを好み、カリスマ性を兼ね備えており、
病的なレベルではないものの、ボーダーラインに近いナルシシスト態度を示すことがある。
言葉巧みに人を操つり、エレガントな態度で、人の善意に漬け込む存在であるゆえ、
これまで慎重に付き合いをしてきた。

特に厄介だと感じるのが、
・相手が何をどのように感じているか知っているが(認知的共感性は高い)、気にも留めない(感情的共感性が低い)。
相手の寛容さ、善意、弱さ、感情的共感性を利用しどのように自分の利益を得ることが出来るかだけに軸をおいて行動する。       


ナルシシストには様々なタイプとレベルがあり、
悪性ナルシシスト(医学的診断ではなく、NPDと反社会性パーソナリティ障害、両方の特徴・症状を持つ人に使われる)に近づくほど、相手を崩壊させ、深刻な精神・肉体的被害を与える危険度が高くなる。

危険度が高い場合、一番の対策は、その人物から離れること


日々の人間関係において、根底的な問題だと感じるナルシシズム。

彼とはまだ、一定の関係を持っているけれど、
関わることをやめるのは、時間の問題だと感じている。


ナルシシスト               
  ↓
  ↓
  ↓      
 ~~~  (⇅この間は広い)
  ↓    
  ↓   
  ↓
悪性ナルシシスト 
  ↓
  ↓
ソシオパス
  ↓
サイコパス
                       



3.エンパシーの定義

ナルシシストに欠如している能力、
エンパシー。

エンパシーが語られる際、よく使われる英語表現、
他者の靴を履くこと(相手の立場になって考えること)

若かりし頃出会った、言葉を思い出す。
誰かを判断する前に、その人の靴で3カ月歩くことだ。

様々なサイトで、シンパシーもエンパシーも”共感”と日本語訳されていることがあるけれど、
エンパシーは、日本語の共感という一言だけでは、説明が不十分である。

デジタル大辞泉による、エンパシーの定義は、
感情移入。人の気持ちを思いやること。
「補説」
シンパシーは他人と感情を共有することをいい、
エンパシーは、他人と自分を同一視することなく、他人の心情を組むことをさす。

ロングマン現代英英辞典の定義は
人の気持ち・問題を理解する能力。


では、
シンパシーは、共感ベースの他者理解、
エンパシーは、共感ベースではない他者理解

エンパシーとは、
「共感できない他者を理解する能力」であり、
エンパシーがない状態とは、「共感できないと他者を理解しない」または「できない」状態を指す。

と説明されている。


4.与える人は、限界を作ることを学ばなければいけない

上記記事にある、ブレイディみかこさんの言葉で、とても響いた言葉。


”エンパシーはアナーキー(あらゆる支配への拒否)とセットでなければならない”
市井の人が、権力者や支配者層の気持ちを慮りすぎると、どんな理不尽も許してしまい、支配構造が強化されかねない。ブラック企業に勤める従業員が、「社長も考えがあるのだから」と滅私奉公的に働けば、心身の健康を害するリスクがある。また、DV被害者などの犯罪被害者が加害者に思いを寄せすぎることで、被害が放置される危険性も考えられる。

よって、「他者の靴を履く」際には、そこに支配が潜んでいないかを、見極める必要がある。いいことばかりに思えるエンパシーも、使いようによっては闇落ちしてしまう可能性もあるので、注意が必要だと言えるだろう。


与える人は限界を作らなければいけない。
なぜなら、奪う人は限界を持っていないからだ。” ーIrma Krutz


ナルシシズム助長に、一躍買っているSNSがある現代の暮らし。

ナルシシストは、自分より劣っている、支配できそうだと感じる人をターゲットにする。

日常生活に潜むナルシシズムと向き合う時、
自分は劣っているという、不健全な感情としてではなく、
限界を見極めたり、限界を守る私の力不足をあるがまま直視する。

自分の内なる限界は、
自身をバランスという力に、結び付けるもの。


これが、私の今の課題である。

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