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論文 乳がんと絶食模倣ダイエット タモキシフェン誘発性子宮内膜増殖症、抵抗性を減少させる可能性

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以前記事にした、FMD(ファースティング・ミミックダイエット 絶食模倣ダイエット)。


そして、これまで発表されている、化学療法とFMDの併用の利点に加え、
今月読んだ2020年の研究。
研究対象者は少なく、マウス試験ではあるものの、
興味深い、乳がんホルモン療法とFMDの併用の利点。

USC率いる国際科学者チーム、小規模臨床試験とマウス試験において、絶食模倣ダイエットとホルモン療法併用が、乳がん治療の効果を高める可能性があることを発見 2020年7月21日

(以下黒字は私が追加)

Walter・Longo教授
USCが率いる科学者チームは、絶食模倣ダイエット(以下FMD)とホルモン療法を組み合わせることで、乳がん治療に役立つ可能性があることを、新たに発表した動物実験とヒトでの小規模臨床試験で明らかにした。

USCとミラノのIFOM癌研究所(ジェノバ大学との共同研究)の研究者らは、マウスを使った研究と2つの小規模乳癌臨床試験において、FMDが血中インスリン、インスリン様成長因子1(IGF1)およびレプチンを減少させることを発見した。

マウスでは、これらの効果により、抗がん薬ホルモン剤であるタモキシフェンやフルベストラントの力が増し、それらに対する抵抗性を遅らせることができるようだ。
ホルモン療法とFMDを受けた36人の女性から得られた結果は有望だが、
研究者は、大規模な臨床試験で効果が確認されるかどうかを判断するにはまだ時期尚早だとしている。

この研究結果は、学術誌「Nature」に掲載された。

この研究の共同筆頭著者であり、USC Leonard Davis School of Gerontologyの長寿研究所所長で、USC Dornsife College of Letters, Arts and Sciencesの生物科学教授であるValter Longo氏は、
「我々の新しい研究は、乳癌の内分泌療法とFMDの併用することで、腫瘍を縮小するだけではなく、抵抗性を示す腫瘍も元に戻す可能性を示唆しています。」と語る。

「私たちは、FMDが、少なくとも3つの異なる因子を変化させることによって機能することを、初めて示唆するデータを手に入れました。
IGF1、レプチン、インスリンです。」

研究者達は、この2つの小規模臨床試験は、有望な結果を示したフィージビリティースタディーで、決して決定的なものではないと述べる。
この結果は、ホルモン受容体陽性乳癌において、内分泌療法と併用するFMDの更なる臨床研究を支持するものであると、研究者らは考えている。

また、ライデン大学と共同で行った129人の乳がん患者を対象とした最近の臨床研究にも貢献している。
その結果、化学療法とFMDを併用することで、化学療法の効果が高まることが、先月『Nature Communications』に発表された。


有望な結果だが、さらなる研究が必要

今回の2つの小規模臨床試験(うち1つは共同研究者であるAlessio Nencioni氏が主導)では、ホルモン受容体陽性の乳がん患者が、エストロゲン療法とFMDを何サイクルか受けることで、マウスで観察されたのと同様の代謝の変化が見られるようだ。
これらの変化には、インスリン、レプチン、IGF1レベルの減少が含まれ、最後の2つは長期間にわたって低いままであった。マウスでは、これらの長期にわたる効果は長期的な抗がん作用と関連しているため、ヒトでのさらなる研究が必要である。

何人かの患者は、ほぼ2年間、FMDを毎月のサイクルで続けても、何の問題もなく、耐容性のある介入であることが示唆されました
我々は、このFMDプログラムが、いつか、ホルモン療法を受けている患者の癌と戦うための武器となり、深刻な副作用を出さずに済むことを意味しています。」 と、Nencioni氏は述べる。

"マウスでの結果は、非常に有望です。そして、初期の臨床結果も可能性を示していますが、今は、300〜400人の患者を対象とした試験で効果を確認する必要があります」とロンゴは説明する。

このデータから、マウスでは、FMDがタモキシフェン誘発性子宮内膜増殖症(子宮内膜が異常に厚くなる状態)を防ぐようであることも示唆された。
の研究の著者らは、タモキシフェンのこの副作用の有病率とそれを防ぐための限られた選択肢を考えると、断食食のこの潜在的な利用法はさらに調査されるべきであると考えている。

全乳癌の約80%がエストロゲン受容体および/またはプロゲステロン受容体を発現している。これらの乳癌に対する最も一般的なホルモン療法は、癌細胞上の受容体に結合するホルモンを遮断するか、体内のホルモン産生を減少させることで効果を発揮する。
内分泌療法は、これらのホルモン受容体陽性の腫瘍にしばしば有効だが、長期的な効果は、しばしば治療抵抗性によって妨げられる。

"無毒のワイルドカード "としての断食
現在、USCで行われている乳癌や前立腺の患者を対象とした臨床試験を含め、いくつかの臨床試験が、FMDとさまざまな癌治療薬との併用による効果を調査している最中だ。

「私は、これを癌治療のための無毒なワイルドカードと呼びたいのです。」とロンゴ氏は語る。
「今回発表した臨床研究は、過去12年間に発表された多くの動物実験と合わせて、FMDのサイクルは、標準治療をより効果的にする可能性を持っていることを示唆しています。」


この研究は、AIRC(イタリアがん研)、Umberto Veronesi財団 ,イタリア保健省の一部支援を受けており、イタリア保健省 、乳がん研究プログラム、 および米国国立老化研究所、イタリアン・レウスミ・リンフォミ・エ・ミエロマ協会(AIL)、リグーリア州支部より、それぞれ助成金を授与され行われた。

英語の論文 全内容↓

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