いつも朝食の際、PCでニュースチェックしていた習慣を、
最近、購読雑誌や本を読むという
アナログ時間へ切り替えた。
スマホが出始めた頃などは、
デジタルが、ちょっとした贅沢品であるかのような感があったけれど、
数年前からシリコンバレーでは、
高いお金を払って、休暇中にデジタル・デトックスリトリートに参加したり、
自分の子どもたちは、デジタルから遠ざけ、アナログ式教育な学校に通わせるなど、
デジタル化が進めば進むほど、
アナログが贅沢品になってきたかのような風潮がある。
商品の値段だけを比較すると、
お店より、インターネットで買う方が安かったり、
来月、年間購読雑誌更新の時期であるけれど、
デジタル版のほうが、デジタル+紙媒体版より、6割も安かったりする。
カード、スマホ払いすると、ポイント還元、キャッシュバックされたり、
デジタル化が、一般市民の節約手段となり、
アナログ式は、余裕がある持てる者の選択肢
そんな仕組みになってきているようにも思える。
初期導入費用はかかるものの、
文句を言うことなく、労働条件改善を求めてストライキを起こすこともない、
ロボットやAIを導入することで、
従業員の解雇がじわじわ進んでいる分野もある。
人間は、得た給料で、物やサービスを買い、
消費することで経済の循環が生まれるけれど、
ロボットは、その維持や点検といった、小さな経済循環に限定されるのではないだろうか
などと、素人は思ってしまう。
この国で、収入の約半分を税金として納めながら、
いつかは職をロボットに奪われるかもしれないというリスクと隣り合わせに暮らすこと。
ならば、ロボットにもっと税金を課し、
人間の税負担を減らすべき
そんな意見を読んだ。
通貨のデジタル化で、銀行強盗は減ったと聞くが、
非接触型のスキミング(コンタクトレス払いを利用し、
人込みなどの中で、POSの機械をお財布に近づけ、30€*程度の少額を盗む)
など生まれた、新しい形の盗み。
*イタリアではコンタクトレス払いの上限額であることが多い
日本でも、マイナンバーカード制度により、
様々なデーターが一カ所に集約され、
本来守られるべき個人データーの漏洩リスクは、
あまりにも大きなものとなっているし、
データーの価値は、まるで無料であるかのように
取り扱われている。
私たちの生活を変えるデジタル、
デジタルを使っている、と感じるうちはいいけれど、
今後は
人間がデジタルに使われてしまうこと(言わば奴隷化)から、
身を守る必要がもっと生まれるのだろう。
朝のちょっとした、アナログ時間。
幸せは、まだまだアナログ式も多いのが
救いなのかもしれない。
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